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通天河

 そう言えば去年の今頃はチベットに向けて突っ走ってたな~ということで、ヘッドの写真を青蔵鉄路の風景に差し替えてみました(本日現在です)。沱沱河は長江の源流。青海から西蔵、雲南、四川、重慶、湖北、江西、江蘇、上海を通って東シナ海に注ぎます。この辺りで手元の資料では標高4,547m。勿論余裕で富士山より高いです。長江は中国を東西に走る河だけど、実は長江を2回渡る列車というのは非常に少ない。私が乗ったT164/165次は初日の南京長江大橋で一度渡って3日目の昼間に源流付近で再度渡ります。何も知らなければ全く別の河です。
 ここから更に進むと通天河という河を渡ります。かの西遊記にも出てきますね。この通天河も長江の上流に当たります。青海省では通天河と言い、西蔵と四川の省境で金沙江と名前を変え、四川省で長江と名を変えます。幅800里のこの河で三蔵法師がさらわれる訳ですが、中国では一里は500m、800里で400km。そりゃあウソだな。もっとも通天河とは天竺に通ずる河の意だったっけ。要は中国と西天を分ける意味で通天河。実際は三蔵はこの長江源流付近は通ってないから、まあイメージの問題なんですが、長江の遥か上流がインド(つまりお釈迦様のいるところ)に通じているというのは、ネーミングとしてはバッチリにも思えます。
 通天河の写真もあります。同じような雄大な写真です。が、沱沱河の方が長江源流として強調されているので、こちらを上げてみました。

 ロマノフ作戦の発動まであと3日です。
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青蔵鉄路のサイト構築中~今しばらく!

 最近、あろうことか残業禁止になったので、少しでも遅くいると居づらくってありゃしない。お陰と言ってはなんだけど以前と比べて早めに帰れるようになったので、ようやく個人サイト構築を再開することが出来るようになった。
 よって現在、昨年訪れたチベットの列車旅行をテーマにサイトを作っている。でも手が遅いのでまだしばらくかかります。
 で、改めて思うのだが、一昨年の北京~モスクワ横断時に購入したデジタル一眼レフ。大して高いものではないのだが、それまでに撮影した写真と比べると明らかに鮮やかさが違う。別にポスターや印画紙に出力する訳ではなく、サイトに使うのがメインとなるので画素は600万程度のものを使っているのだけれど、特に晴天の風景写真を撮る時に威力を発揮するカメラで、お陰で景色を見に行ったチベット鉄道の沿線写真は大したものだ。

 いや、私の腕は大したことありません。カメラのお陰です。
 もうしばらくしたらサイトを上げるので、宜しければご覧下さい。

T164/165次 上海→拉薩~第三日 可可西里平原と乗警給仕の食堂車

崑崙山脈を越えた我T165次は、「可可西里」という天上の大平原に入った。見渡す限りの野原、と言っても標高4,500m前後の凍土地帯であり、己の国が引き起こす地球温暖化によって走る線路の路盤が既に危険にさらされているのではないか、という一帯である。ここは中国の一大自然保護区となっており、窓から見えるヤクの群れやガゼルの群れは、この路線の一つも見所だ。案内書「天空列車」ではさらっと流しているが、香港の出版社が出している「青蔵鉄路」には、この動物達を密猟から守ろうとして命を落とした人物の話が詳しく書いてある。不凍泉駅は標高4,611m。ところどころ見える川は凍っているのだが、多分凍らない泉がこの辺りにあるのだろう。ここから自然保護区を守るために造られた橋である「清水河特大橋」。長さ11.7km。この橋の下をガゼルやヤクが自由に通りに抜けできるとのことだが、生態系を維持し自然を保護する為に最も良いことは、この線路を造らないことだった。
 最初は動物の群れを見て歓声をあげ、バシャバシャ写真を撮っていた中国人旅行客もすぐに飽きたのか、コンパートメントに篭って寝てしまっている。
 11時半すぎ、風火山隧道。ここは世界で最も高い所にあるところで、標高4,905m。おっと、僅かに5,000mに届かないか。

 昼食を食べに食堂車へ。何処かの華巣がトイレの窓を開けっぱなしにしていたお陰で、公称「平地の8割」の空気が薄くなっている。頭痛が出てきた。

 食堂車では、乗警や列車員が集まってテレビを見ている。ジャッキーチェンのビデオらしい。煙草をスパスパやっている華畜集団で人間でいる資格が無い。この列車は中国自慢の観光列車で、最高の乗務員で編成されているんでは無かったのか。食堂車の服務員は昼寝中。注文取り、料理の給仕は乗警がやってくれた。警察官に食事を給仕されるなんてありえねぇ。
この食事の途中で沱沱河に到達した。

疲れたので今夜はここまで....すみません。散々前置きをした割に、河の話までたどりつきませんでした。

可可西里の青蔵公路を走るトラック
可可西里の青蔵公路を走るトラック

可可西里の動物の群れと崑崙山脈
可可西里の動物の群れと崑崙山脈

地上最高地点での食事
地上最高地点での食事

T164/165次 上海→拉薩~第三日 太公望出てこい!崑崙山越え

景色が売り物の場所に行って景色が見えないというのは、残念という言葉では形容が出来ない程の事です。こればかりは運が支配するので、致し方がありません。が、もしあなたが青海~チベットの絶景をご覧になりたいというのであれば、是非とも秋に訪れるべきです。シーズンは春から夏で、大地も緑に染まって美しい景色ではありますが、肝心の天気は曇りがち、それも相当な確率で雲にやられます。景色が見られないチベット鉄道は、荒涼とした大地を走る寂しい列車となります。時間とお金をかけてせっかく景色を見に行くのですから、晴天確率は何よりも大事です。
秋から冬にかけての時期に訪れましょう。

6,000m級の山々を愛でながら高地を走る青蔵鉄道は、高地であるに加えて幾つかの峠を越える。中国語で峠は「山口」(シャンコウ)。ゴルムドを出て最初に出会う「山口」は「南山口」であるが、どうしてここを「峠」というのか判らない。ひょっとしたら「南山」の「入り口」の意味かもしれないが、由縁を知る由も無い。

本格的な峠越えは「崑崙山口」から始まる。日本語にしたら、崑崙峠越えですな。これが超弩級の峠越えで、これ自体がこの路線の一つの見所である。
南山口(海抜3,080m)を過ぎた列車は荒涼とした大地の中を進み、納赤台(海抜3,575m)の先で三岔河特大橋を渡る。この橋、路線上で最も高い橋脚の橋ということで高さ52mらしいのだが、ああそうですか、で終わった。この橋を越えて、前方に雪山が見えてきた。
小南川(海抜3,822m)で、本格的な雪山ビュー。簡単に3,800mと書いているが、既に富士山よりも高いところにいるのですよ。富士山て結構高いです。新幹線で富士川あたりから「富士山を見る」は、まさに「仰ぎ見る」。その富士山よりも高いところをまだまだ登っていくのです。

このあたりで左に見えるのが玉珠峰。崑崙山脈の秀峰で、非常に綺麗な山だ。その名を冠した玉珠峰駅(海抜4,195m)は一気に通過するが、左に山を見ながらの車窓は絶景である。
崑崙山脈は古くから書物に書かれた山で、神々が住む山として描かれる事が多い。日本でこの山脈を知らしめたのは、週刊少年ジャンプに連載されていたマンガ「封神演義」であろう。このマンガ、原作とは似ても似つかなくて愕然としたが、この中で崑崙山脈は重要な位置を占めている。こう書くと中国の中心部(漢民族生息地域)の近くにあるように見えるが、実際は3,000km程の山脈で、西はインドの方まで続いているとてつもなく長い山脈なのだ。
3,000kmとか平気で書いているが、本当はアホみたいに長い。中国を旅していると、列車が1,000kmとか2,000kmを平気で走るので感覚がマヒしてしまう。今回上海発拉薩行とかに乗っているけれど、この列車だって4,400km弱を走る中国で2番目の長距離列車であるし。東京から鹿児島を往復して更に札幌まで走る位の長さなのだから、冷静になって考えてみれば、飛行機に乗りなさいよアンタという距離なのだ。

昔はこのような長距離というだけで楽しんでいた時期もあったが、最近は「長さ」には楽しみを見出さなくなってきたような気がする。こないだも書いたように、今回上海発を選んだのはたまたまだったのだし、人並みに「飛行機って楽だな」くらいは思うようになってきた。が、ここで普通の人たちに迎合していては、線路の上で寝起きしてきた者、列車寝台を家代わりにしてきた者としての誇りが廃る。はい、まだまだ乗り足りませんが何か。

名前がそのものの「望昆」(海抜4,484m)を過ぎて大きくカーブすると、列車は「崑崙山隧道」に突入。周りはまだ絶景が続いています。上高地や黒部源流から槍ヶ岳まで線路が走っているとしてもこれだけの迫力は望めないでしょう。分かってもらえますか?
世界最長の凍土を貫くトンネルとの事ですが、世界中で凍土の上にどれだけの鉄道が走っているのですか?シベリアの北の方くらいしか思い浮かびませんが。でもまあ、崑崙山脈を貫くトンネルと考えれば、なかなか感慨深いものがある。
このトンネルを抜けると、右手側に「崑崙山口」の記念碑が建っており、ここを過ぎると「可可西里」地区に入る。

次回は「可可西里」と長江源流の「沱沱河」のお話

玉珠峰
玉珠峰

望昆駅
望昆駅

何処までも蒼い空
海抜が一層空を蒼くする

崑崙山口記念碑
青蔵公路沿いの崑崙山口記念碑

T164/165次 上海→拉薩~第三日 お待たせしました。高地の旅の始まりです。

さて、そろそろ佳境に入ってきましたよ。

西寧を出てからはすぐにコンパートメントの明かりを消した。硬臥は車両ごと強制消灯になり、列車から強制的に「寝ろ」と命令されるが、軟臥は完全コンパートメントなので、消灯時刻は自由である。だから、同一グループのみで部屋を押えられれば良いが、見知らぬ人同士で一部屋を構成すると、気遣いが必要になる。大体あうんの呼吸で「じゃあそろそろ寝ますか」となる事が多いのだけれど。
夜半、窓から見る夜景は、当然の事ながら満点の星である。列車はΩカーブを繰り返しながら進むので、相当の勾配を上っているのがわかるが、外には何もない。わずかにところどころに明かりが見えるので、家(テントかも)はあるのだろう。

朝7時過ぎ、第九番目の駅、格爾木(ゴルムド)着。かつてのチベットへの中継地点だ。街自体の歴史は新しく、共産中国が成立してから造られた街。拉薩までの鉄道が通るまでは、旅客列車はここまでで、ここからバスでチベットに向かった。勿論今でもバスはあるが、後で拉薩でチベット人ガイドに聞いたところでは、圧倒的に列車で来る人の方が多く、拉薩へ直接入る旅行者がバスで来ることは殆ど無くなったそうだ。このゴルムドからがこの列車の本領である。
機関車を付け替え、いざ山越えに入る。機関車はアメリカ製のNJ2型の重連。ゴルムドの標高は2,828m。次の南山口(通過駅 標高3,080m)までが線路が通じていたところで、ここから先が新しく造られたところ。荒涼とした大地を快調なペースで上っていく。南山口を過ぎてようやく太陽が出てきた。

ゴルムドを出ると、列車内での喫煙は禁止となる。ここから先は空気が薄い為に車内の気圧と酸素濃度を一定に保たなくてはいけないからで、この列車にはそのような機能が備わっている。中国では列車での喫煙はデッキですることになっており、喫煙率は異常に高い人々であるけれども、この決まりは概ね守られている。昔は座席は勿論のこと寝台であっても車内でスパスパやっていたけれど、今は特に快速以上の列車では、寝台部分及び通路部分、また硬座であっても煙草を吸う人間は全くといっていい程いない。唯一座って煙草が吸えるのは食堂車ということになるが、前述の通り本来食堂車も禁煙だ。誰も守っていないが。
中国人の男性は異常に喫煙率が高く、完全禁煙だと不都合に思う者達も出てくる。ましてやゴルムド~拉薩間は14時間ほどかかるので、当然我慢できない場合もある。そのような輩がデッキで隠れて吸ったり、トイレに籠もったりするのだからタチが悪い。デッキでの喫煙は列車員に見つかればすぐに注意されるが、トイレに籠もってしまえば窓が開くので、ここが喫煙場となる。
 これを彼のチベット鉄道案内書「天空列車」では、「乗客どころが鉄道警察官(乗警という)までもが煙草を吸っており」、「大陸ならではのおおらかさといったところか」などと書いているが、ふざけちゃいけない。どうしてコイツらを「非文明的で民度の低い華巣集団」と書かない。密閉した空間を汚す輩を「おおらかさ」と片付けてどうする。中国人でさえこれらの行為を「野蛮」と言ってたのだ。また、窓を開けて薄い外気を取り入れるなど大した行為だ。車内の酸素濃度は平地の80%に保たれるようになっているが、これでも酸素不足で頭痛吐き気の高山病初期症状を訴える人々はいる。華巣に付き合ってしんどい思いをするなんてゴメンだぜ!しかし、そこは軟臥。乗客の方々はみな一定以上の人達ばかりでデッキを含む車両で煙草をやっている人は皆無で気分良く旅が出来た。硬臥はいたが。高いお金は払ってみるものだ。

次回は最初の峠越えである崑崙山脈を紹介する。

k917.jpg
ゴルムド駅のK917次 蘭州発拉薩行

nanshankou.jpg
南山口付近の岩山

nanshankou2.jpg
こりゃ、天気を期待していいですか?

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プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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