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巴里のアコーディオン弾き

 街中でギターを弾き歌を歌っている人は何処にでもいる。ローマやウィーンなどの欧州各都市は勿論のこと、神戸にも大阪にも東京にもいる。しかし、一見居そうで居ないのが「アコーディオン弾き」。今の時代にアコーディオンを街中で引く人など居るのか?と思うのだが、パリではあちこちの街角に出没している。モンマルトルにも居たしカルチェラタンは勿論、地下鉄の駅にも居た。しかし一番驚いたのは(パリに来て最初に驚かされたのだが)、地下鉄の車内に居たことだ。とても気持ち良さそうに弾いていた。なるほど、生の音楽を聴きながら電車に乗るのも悪くない。日本でこんなことをやったら、「うるさい」と怒鳴られるか「やめて下さい」と車掌につまみだされるか、乗客に変人扱いされるかだが(多分その全てだろう)、パリの地下鉄の乗客は、興味が無いように殆ど知らん振りをしていた。当然弾き終わった後に帽子を持って車内をまわるのだが、これがびっくり!大抵の乗客がお金を入れるのである。これを寛容と見るか無関心と見るか..。アコーディオンの音色も綺麗だったが、その後の乗客の行動が更に音色を良いものにさせた。
 このような「寛大なる無関心」に囲まれていたら、大道芸人は安心して芸を磨けるだろう。
 これはアコーディン弾きだけの話ではない。街中だけでなく、地下鉄の駅構内ではそこら中でヴァイオリン、ギター、曲芸、似顔絵書きなどをやっている。それらに対してパリの人々は一見無関心ながらも、気前良くお金を投げ入れるのである。
 パリを「芸術の都」と言うときに、ルーヴル、オルセーなどに代表される「美術品の宝庫」や高名な芸術家が集まるということだけで呼んではいけない。市井の芸人が至るところで芸を磨いており、それを気に留めていないように見えながらも実は(意識的か無意識かを問わず)積極的に芸人を支援するパリの人々が、「芸術の都」を形造っているのである。

 ちなみに私が見た中で強烈に印象的だった芸人は、地下鉄の車内でギターで弾き語りをした男性と、同じく地下鉄の車内で幕を引きBGMまで鳴らして人形劇を始めた男性二人組である。
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プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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