FC2ブログ

「将軍様の鉄道」

 中国の鉄道に於いて「27」の列車番号を名乗る列車は神秘的である。
 「27」の前に特快(特急)を示す「T」がつく「T27次」は、北京西発ラサ行。昨年7月より走り出した世界最高峰を走る路線「青蔵鉄路」、通称「チベット鉄道」の看板列車。鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたいと思う方もいるだろう。
 「27」の前に快速(急行)を示す「K」がつく「K27次」は、国内列車としては北京発丹東行であるけれども、週4回鴨緑江を越えて将軍様の国へ向かう。つまり「北京発平壌行」。そう、朝鮮行の国際列車が名乗る列車番号なのだ。
 東亜の現旧社会主義国家の内、行っていないのはこの軍隊国家だけとなった。2年程前にこのK27次に乗る計画があり、心中する同志も集めたのだが、諸般の事情で取りやめになった。今は日本政府が渡航禁止令を出しているので表向きは行くことは出来ない。北京ー平壌は1,371kmで、北京ー上海よりも距離的には短い。が、余りにも遠い。単に「列車に乗りたいから」では朝鮮には行かれない(自分以外の誰一人として納得しない)し、周りがやめてくれと言うのに敢えて行く程身勝手な人間でも無い。まあその内、門戸開放をするだろうと期待するだけである。
 
 この18日に、「将軍様の鉄道」という本が出た。これが強烈。早速買って読んでみたが、とてつもなく詳しい。よくこんなに写真を集めたなと思う位、写真も豊富。「特記なき写真は著者が撮影したか独自で集めたものです」と出所をぼかしているが、地方の列車や駅が驚く程鮮明な写真で掲載されている。日本の鉄道雑誌に乗るような堂々とした写真で、よくテレビでやるような「決死で撮った秘密の映像」的なものではない。また、鉄道路線図なども非常に細かく、紀行文としてだけではなく資料としての価値も十分だ。
 海外、特にアジアの鉄道に興味のある方は必読。朝鮮の鉄道に関するこれ程の内容のある本は、今後二度と出ないだろう。価格1,995円は決して高くない。今すぐ本屋へ走っていただきたい。

※私のポリシー上、国際的に承認された国家は日本が承認しているかどうかに関わらずその国の呼称で呼ぶことにしている。よって「北朝鮮」では無く「朝鮮」と記す。勿論戦前の「朝鮮」とは別の意味であり、何ら蔑視や日帝の意図は無いことを付け加えておく。
スポンサーサイト



PageTop

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

カレンダー

12 | 2007/01 | 02
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

月別アーカイブ
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク