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亜州一!北京西站は驚(狂)異の駅

 さて一部では好評をいただいている9月の中国酷鉄旅行記。今回はアジア最大の(狂った)駅である「北京西站」の話である。

 線路容量が限界に近づいてきた北京駅の救済施設として1995年だか96年だかに造られた駅が北京西站である。一部では目前に迫った香港返還を目の前に突貫工事で造られた京九線の始発駅として建てられたと言われ、香港返還の美談の一部として語られたが、実態は中国最大の大幹線である京広線及び内陸の大幹線である隴海線方面への列車発着駅、つまりは鄭州、武漢、南昌、長沙、広州、南寧、貴陽、昆明、西安、成都、蘭州、烏魯木斉など省会(省都)行を主とした、需要がどうにもならないくらいにとてつもなく多い長距離列車をさばく為に造られたと言った方が正しい。駅建物は近代建築物の上に中国式楼閣を置いてしまうという、何とも不可解な造りをしており、その巨大さと相まって、何処に行っても巨大な中国の駅の中でも特筆に値する超巨大建築物である。
 一体、駅というのは切符を買って出発を待って改札を抜けて列車に向けて発車する(又はその逆)為の設備であるはずなのだが、この国の駅というのは、上記目的を見たしながらも、どのように考えても無駄に大きい施設となっている。巨大である理由の最大にして唯一の理由があるとすれば、人だけは無尽蔵に居るこの国において、無数に湧いてくる乗客とその巨大な荷物の居場所置場所を用意する事か。さもなければ、中国人にとって非常に大きな意味を持つ「見栄」~ここではその都市の見栄と言い換えてもよい~を示す場所としか考えられないのである。
 北京は中国の首都。つまり首都の「顔」は既存の駅とは格の違いを見せ付けなければならぬ。新たに駅を造るにあたり、この事が北京西站をこのような奇天烈な建物にしたのではなかろうか。
 私が最初にこの駅に行ったのは96年の夏、つまり建てられて供用されてすぐのことだった。駅に行く途中、復興門外大街から軍事博物館の交差点を左折して一直線。乗車しているバスの前方の高いところに楼閣が見えた。最初は「こんな所に丘があったかな」と思ったのだが、近づいてみると実は駅だった。とてつもなく強烈な印象であった。この駅から乗車した列車は特快5次ハノイ行。普段は広西南寧行なのだが、週二回は国境を超えてベトナムに向かう。実際は中越国境のドンタンというところで車両を乗り換えるのだが、北京西站の電光掲示板が「開往河内」(ハノイ行)を示していたのを強く覚えている。このハノイ行も長い中断から95年に運転再開になったばかりだった。

 久々に訪れた北京西站は相変わらずヘンテコな建物だった。九龍行が走るようになってから駅に造られた「出入境聯検庁」つまりは出入国審査場の構内は人影が少ない。パスポートに押されたスタンプの出国地は「北京鉄路」。検票口(改札)を抜けるとこれまたガラガラの広々としたホームが待っていた。

北京西站
北京西站

出入境聯検庁
出入境聯検庁
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プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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