FC2ブログ

宮崎事件を社会はまだ解決していない

 宮崎勤の死刑執行ニュースを複雑な感情で耳にしたのは私だけではないでしょう。
 死刑の是非に対する私の立場は今まで記してきたので、ここでは繰り返しません。
 捜査側を小馬鹿にした「今田勇子」の手紙に始まる彼の奇妙な行動は、当時の私にとって非常に衝撃的でありました。この事件以来ではないでしょうか?猟奇的事件が「滅多に起こらない残虐な事件」から、「時代を投影した当たり前の事件」に変わったのは。「時代を投影した事件」はそれまでにもあったのですが、それが「当たり前の事件」と捉えられるようになったところに、宮崎事件の一つの大きな意味があると思うのです。
 私自身、これまでこの事件について書かれたありとあらゆる記事や本を読み漁りました。特に新潮文庫の「宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ」という本はこの事件を克明に分析した本で、読んでいる途中に(決してオーバーな話でなくして)気持ちが悪くなって吐気を覚えました。

 死刑執行になって残ったものは疑問だけです。果たしてこの事件は精神異常者が起こしたものだったのか?この最大の問題は、法律上は異常者ではないと結論付けられました。精神異常者であったのなら死刑には出来ない訳ですし、もし異常者であると鑑定して死刑以外の判決を出そうものなら、社会が許さないような風潮があったように思います。ま、これを今更とやかく言ったところで裁判がやり直しになる訳ではないし、ここで話をぶりかえしてもしようがない。寧ろ、この事件で日本社会が得た経験をその後の社会情勢改善に全くと言っていいくらいに教訓としていないところに、一番の問題があるように思えてなりません。

 この死刑乱発法務大臣のお陰で、麻原彰晃の死刑執行も現実味を帯びてきました。彼も裁判が始まる前から死刑が保証されていたような人物です。が、この人物は精神異常者であるのかないのか?結審した今もその事を考えるのです。
スポンサーサイト



PageTop

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

カレンダー

05 | 2008/06 | 07
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月別アーカイブ
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク