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満州朝鮮復刻時刻表

 夕飯は池袋駅北側の中華料理屋。この界隈、風俗街を横にして非常に妖しい地域だが、中国人がコミュニティを形成している街として知る人ぞ知る地域である。であるから、ここで営業している店も中国本土に近い味で出てくるので、私としては非常に有難い。葱と牛肉の炒め物の定食。普通の中華料理屋では出てこないが、中国ではかなりメジャーな料理。蘭州局の列車の食堂車では名物として名高い料理で、数ある中国の列車食堂でも評判の高い料理だ。この店の炒め物もいけていた。何より安いし。池袋とか大塚とか、本当に中国人が中華鍋をふるってそのままの味を出してくる店が多いので嬉しい。勿論中華街あたりの観光客料金では無い。

 本屋で「満州朝鮮復刻時刻表 附台湾・樺太復刻時刻表」を購入。戦前の列車時刻表の復刻版。以前古本屋で戦前の時刻表を見つけたのだが、ウン万円もするので手が出なかった。この度、既刊の出ている日本鉄道旅行地図の関連としてこの4冊まとめて3,000円弱で出るという信じられないことが起きたので、迷わず購入。中身を見てびっくり。復刻の名の通り、昔の時刻表そのものがパッケージされており、現代日本語は、パッケージの箱と、中に入っていた薄い解説だけ。あとは装丁から中身まで当時のものそのもの。読みいってしまいましたよ。

時刻そのものも見ていて楽しいのだが、より興味を引いたのは運賃表と広告。
掲載運賃の一例をあげてみよう。金額は「満州支那汽車時刻表」昭和15年8月号掲載の三等運賃である(平壌を除く)。
●東京起点
大阪:5円95銭
下関:9円55銭
釜山:13円10銭
京城:20円10銭
平壌:24円16銭 ※「朝鮮列車時刻表」昭和13年2月号より
奉天:32円13銭
新京:36円86銭
哈爾濱:41円22銭

●奉天起点
天津:11元81分
北平正陽門:13元91分

上記他に通行税が必要となるが、800km以上で50銭/三等

 日本起点の場合は日本円、朝鮮起点の場合は日本円と等価の朝鮮円だが、奉天起点の場合は満州元。満州元はこの頃は日本円と等価なので、実質的には奉天までの料金と奉天からの料金を足した金額が日本円での販売額となるようだ。
 ちなみに北平正陽門は現在の北京前門にあった駅。当時の北京のメインステーションで、最近まで「老北京站商場」というちょっとしたショッピングセンターとして残っていた。自分も何度か買い物をしたことがあるが、昨年北京をフラフラした時は博物館に生まれ変わるとかで閉鎖していた。

ちなみにこの時代、釜山桟橋~北京には直通列車が走っている(急行興亜号)
※北平とは中華民国時代の北京の呼び名。

当時の1円が現代の金額に換算すると正確にどれくらいかはわからないが、

大連定期市内観光バス:1円80銭
大連より旅順戦跡観光バス:3円50銭
満鉄各駅駅弁:50銭
新京駅のサンドウィッチ:40銭
茶:7銭
鉄道省 広島の宮島航路運賃:10銭

あたりから類推すると概ね1円=1,200円くらいだろうか。

 広告も面白い。昔の広告は言葉づかいが今の視点から見ると独特で楽しい。
「最も洗練された女中が十分御奉仕申し上げます」・・哈爾濱の「関東軍・満鉄鉄道総局御指定旅館」モストワヤ街の名古屋ホテル。奉仕といっても変な奉仕じゃないです。昔の意味合いですから。
「各会社製品のカメラ氾濫時代に樫村が推奨するカメラ中のカメラ」・・大連市浪速町の樫村洋行。
「河村の製品は新型で優美・堅牢・お値段はうんと勉強して居ります」・・奉天の銀座・春日町の河村製靴店

夜も更けてきた。眠いので今日はこれくらいで終わりにするが、しばらく楽しめそう。
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プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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