FC2ブログ

Rock & Roll Night

 学生時代、カラオケでよく「SOMEDAY」を歌う友人がいた。世は小室メロディ全盛時代。テレビでもラジオでも何をつけても同じような曲が流れており、自分は全く区別がつかなかった。佐野元春を聞く同世代がどれだけいたか分からないが、友人に限らず自分も「SOMEDAY」は歌詞を見なくても歌えた。
 先日YouTubeを見ていてなんとなく佐野元春に行き着いた。長い間聞くこともなかったが、「SOMEDAY」は昔と同じように歌詞を見なくても最初から最後まで口ずさめた。最近の流行りの歌は全く覚えられないのに不思議だ、ブランクなど関係無く詞が出てくるとは。

 「SOMEDAY」

 「Rock & Roll」とはそれまでの歌を革新し、新しい歌の潮流を作る革命であり、歌に魂を込めること、と言っていた友人を思い出す。そういう意味ではビートルズはロック中のロックだし、サザンオールスターズもロックだろう。小室も新しいメロディを作るまでは良かったが、心に響くどころか聞く度に不愉快になっていたので、自分にとってはロックではない。勿論エレキギターをかき鳴らしてベースを効かせ、ドラムを叩きまくってボーカルがシャウトするのがロックでも無い。聞き手がその歌に嫌でも引き込まれていくようなパワーを持つのがロックのロック足る所以と語る。私はそんなに歌を評論出来る程聞いている訳ではないが、この説には素直に賛同出来た。尾崎豊に賛否両論あるだろうけど、私にとっては尾崎はロックだった。その尾崎の源流となる佐野元春は、自分にとってはロッカー以外の何者でもない。

 京都での学生時代、友人には恵まれたが、無茶苦茶な友人もいた。男に失恋すると必ず声をかけてくる女友達。こいつからはよく夜中に電話がかかってきて、車を出させられた。祇園祭の時は、自分が浴衣を着たいが為に宵山へ付き合わされた事もある。私自身ただの都合のいい男にしか思えなかったけれど、ある時知ったのだが、自分のことを仲の良い友人とは思っていたらしい。近所に住んでいたので、夜中のドライブの時は待ち合わせは大抵駐車場。で、夜の1時くらいに車を出して何処に行くのかと言えば、道頓堀の金龍。関西の人はよくご存知のラーメン屋だ。で、3時くらいにラーメン食べてそのまま帰ってくる。付き合っている訳では無し。勿論良からぬ何かがある訳でもなく、ラーメン食べてそいつの愚痴を聞くだけの無意味なDriving all night。こんな事する女が自分の迷惑など顧みる訳もなく、「あんたこんな贅沢なデートなんて無いわよ」などといつも一方的に言っていた。こういう時、勿論寝る訳にはいかないので、かといって激しい曲はきついので、佐野元春や尾崎豊をよくBGMで流していた。特に佐野元春。一方的に色々言う女だったが、佐野の曲は嫌とも言わずむしろ好んで聞いていた。

 こうして東京に出て仕事と家の往復の毎日、改めて佐野元春が身に染みてくる。何も知らない10~20代の為の曲と思っていたけれど、30半ばになって感情移入するのは何故だろうか?今、これらの歌の通りに声をあげたら「現実を理解しろ」とか言われるのかもしれない。年を取ってきて自分自身嫌だなと思う事は、ごまかしてふざけることを覚えたことだ。それが、社会を生きる上で必要な手段である事も間違いでは無いのだが、ひたすらに馬鹿正直に一直線に進むこともなくなった。「大人になれ」とか言われながらも、それこそ寝るのも忘れて動き回ることも久しく無い。かつては否定した組織の論理とかにずっぽりと浸りきっているのが今の自分だ。間違いが無い代わりに冒険も無茶も無い。日々を囲っているのは奇妙な安定感。

 久しぶりにこの歌を聞いて、かつての生活と今の自分を比べ、思いにふける今夜。かつて自分の曲はこの歌だった。

 「Rock & Roll Night」

 今、この歌や「SOMEDAY」を聞くと不思議と泣けてくる
スポンサーサイト



PageTop

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

カレンダー

11 | 2009/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク