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バルセロナ発グラナダ行夜行列車です

 バルセロナ・サンツ駅に着いたのは夜9時前。当然のごとくまだ空は明るく、夕方の雰囲気です。バルセロナの滞在は曇りがちだったので、本当ならもう少し明るいんだろう。

 グラナダ行夜行列車は特等となるGran Clase。シャワー、トイレに食堂車での食事付。値段は張るけれども普通に考えればお得。なぜなら食堂車の食事はコースメニューから何でも選べというやつで、スペイン料理によくある一皿目と二皿目をいくつかの種類からチョイスするもの。一皿目は自分はサラダを、妻はスープを注文、で二皿目は妻は鮭のソテーで自分はポークソテー。食堂車の食事とはいうものの、外のレストランと遜色なく本格的なもので味付けも満足。中国の華畜食堂車で良くでてくるような●●の餌とはとてつもない違いだ。この食堂車のポークソテーは、旅行中に食べたポークソテーの中で一番美味しかったことを付け加えておく。特等以外の乗客はお金を払うことになるが、肉や魚は一皿15~18ユーロくらいです(街のレストランで食べることを考えれば、この値段も決して高くない)。一等寝台に食堂車の食事を加えると同じかそれ以上になりかねないので、シャワー・トイレが付いていることを考えれば、間違いなく特等の方がお得だと思う。
 夜9時半出発とはいうものの、スペイン人の夕食は8時半から0時くらいまでなので、10時くらいに本格的なコースを食べるのは、こちらの感覚ではおかしなことではない。食後のデザートやコーヒーは勿論、食事中に飲んだワインも切符代に含まれていた。アルコールは別料金かなと思ったのだが、そういえばバルセロナのレストランで出すランチは水かワインは料金に含まれていることが殆どだったので、ワインを注文している分には(変に銘柄を指定しなければ)追加料金はかからないのかもしれない。

 このグラナダ行夜行列車は「tren hotel」の名がつけられており(trenはtrain)、二等車は普通の座席ではあるけれど、特等だと列車にhotelと名付けられているのもあながち言い過ぎではない。スペインの特徴として、連接車で運用しているからか車体はマッチ箱みたいに小さく、一車両6つしか2人用コンパートメントが無い。日本の標準的な4人一区画のB寝台で8区画だから、その小ささがおわかりいただけよう。車体は小さいものの、寝台自体は欧州の標準的な寝台車(クシェットとは比較してはダメ)で特段狭さは感じない。上下二段のコンパートメントであるけれど、お湯の出るシャワーにトイレにアメニティキットまで付いているとなれば、定期寝台列車にこれ以上の設備を求めるのは酷というもの。途中バレンシアあたりまでは吹っ飛ばしていたようなので、ノロノロ走る列車でもない。その分、食堂車では走る音がうるさかったが、寝台は一般的なレベルまで音は抑えられていた。スペインの在来線は線路幅が広いので、揺れも殆どない。

 ※ちなみに線路幅は1668mmで、ヨーロッパの標準である1435mmとは異なります。理由は線路を敷設した時に周辺国の侵入を警戒した為。このあたりの考え方はロシアと一緒。スペインの周辺国とは勿論フランス。では何故フランスを警戒したか....?はい、ナポレオンです。線路を引き始めた時、ナポレオンの記憶が残っていたからですね。勿論、ロシアについても同様。このあたり、ヨーロッパの歴史が見えておもしろいです。

 食堂車から帰ってくるとベッドメイキングは済んでいた。出発する時は座席だったので戻ったら頼まなくてはなあと思ってたのだが、このあたりは気が利いている。貴重品大丈夫ですか?というのは、そもそも列車内でコンパートメントを空ける時は身につけていくという常識で測れば、まあ大丈夫でしょう。

 朝、目が覚めるとアンダルシアの大地を走っていた。日が沈むのは遅いくせに、日の出は普通に始まる。勿論何もない大地か、さもなければ見渡す限りのオリーブ畑。家は殆どない。朝食は付いていたがパス。到着時刻までに全てを済ませようと思ったら、6時くらいに起きないと食堂車で朝食が食べられない。
7時ころ車掌が起こしにきた。雲一つ無い天気は、バルセロナのはっきりしない天気とは違って一日に期待が持てる。

 定刻より10分程早く、8時少し前にグラナダ駅に到着した。二等寝台からは小学生の修学旅行みたいな20人くらいの団体が降りてきた。彼らにとっても取り合えず見とけという観光勉強都市のようだ。
 旅行はここからが本番。バルセロナなど、前座に過ぎないのです。
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プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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