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韓国人の解放

先日、ようやくアフガニンスタンで韓国人の人質が解放されました。報道によれば、韓国内ではこのグループに対し、解放に要した費用を請求せよ、との声が高まっているとの事です。
 国家が自国民の行動に対しどれだけの責任を負うか、というのは、極めて難しい問題です。韓国政府は国民に対しアフガニスタンへ渡航しないように求めていたそうですが、今回の宗教団体はボランティア活動としてアフガンに渡航していたところを拉致されました。「危険だ」と警告してたのにも関わらず、言わば勝手に行動を起こたグループに国費を使うのは怪しからんというのが、大方の論調のようです。
 日本でも同様の事件がありました。イラクでの3人組拉致事件です。一人は自称ジャーナリスト、一人はストリートチルドレンへの活動家、一人は北海道の活動的青年であったかと覚えています。この時も同じような論調が日本にて起こりました。曰く勝手に危険な場所へ訪れる者の面倒を見る必要は無い、国の警告を無視した人間などほっとけ、等々。この時日本政府は救出に向かいましたが、確か安倍当時幹事長現総理は「危険なところにわざわざ足を運ぶのは勘弁してくれ」みたいな事を言っておりました。結果的に無事に救出されたものの、国はこの三人に対して帰国費用を請求しております。
 今回の韓国の件は日本のイラク人質事件と同じです。今の韓国と同様に当時の日本では自己責任論が大流行しました。

 先年のイラクの件(ただし北海道の青年と女性)について、その行動を非難するつもりは、私としてはありません。国の勧告を無視して危険な場所に行った事それ自体は、彼らの目的が報道の通り事実であったのなら、立派であったとさえ思っています。ですから単純な自己責任論には、私は組しない。但し拉致されたのは個人の責任であったと言わざるを得ません。家族が拉致グループの要求であった自衛隊撤退を求めていましたが、これは筋違いです(※)。自衛隊が派遣されていたから拉致されたのではなく、危険だとわかっていた場所に行ったから拉致されたのであり、結果的に自衛隊撤退が要求されただけの事で、「国策」と「彼らの行動と拉致」が結びつけられるのは、ちょっと身勝手であるように思います。またイラクの三人にしろ韓国の宗教団体にしろ、明らかに危険だとわかっている所に確信犯的に行くのであれば、万一の際の救助は予め断ってから行くべきです。自身の信念とそれに派生する行動とは他人に迷惑をかけない事で初めてその正当性を持つ事が出来るからです。
 とはいうものの、とりあえず海外での邦人保護は国家の仕事として一応存在しますので、問題発生時は何らかの救出活動は行われます。が、結果的に救出費用を請求されても、自らの自発的行動が引き起こした問題であるなら、文句は言えないでしょう。
 ボランティアや人助けなどの理由なら、どんどんあちこちに行ってもらって結構。しかし、その行動への責任は付いて周ると思うし、それは国家といえども担保するものでも無くまたそうする必要も無いと思うのですが如何でしょうか?特にボランティアは、他の利害干渉を受ける事なく独立した個人の自発的行動によって起こされるものですから。問題発生時には国は最大限の努力はするべきですが、かといってボランティア自身の行動には理屈の上でも責任を持てないのではないでしょうか。

※自衛隊派遣について
 派遣自体は、私は反対です。現地の人にも大して感謝されず、いまだに何のために行ったのかわかりません。が、自衛隊派遣が引き起こした拉致ではなく、派遣と拉致は別個の問題として考えるべきと、私は主張します。

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Comment

見解が違いますね。自衛隊と拉致は密接な関係です。これまで日本の草の根活動によって、イラクとの友好関係は非常に良好でした。それが、アメリカは結局は原因不明の殺人を犯しにイラクへ来て日本はそれを応援しました。しかも自衛隊まで来た。勝手に他国へ侵入、大勢の人を殺害、そこにまた武装して友人が来た、イラク人は当然なんとかして自衛隊を返したかったんでしょう。そうすると、一部の過激派は拉致という手段しかとることができなかった。真実はここです。それでも無事に開放されたのは、これまでの日本のNGOの実績と彼らが何をしにイラクへ来たかを知ったから。たいていの間違った認識を日本人はしているようです。

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Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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