思いますに、近代ツーリズムの興隆と発展には3つの要素が存在したのではないでしょうか。西洋に於いての旅行は長らく巡礼か商売の形をとっておりましたところ、19世紀になって異文化を見聞するという概念が生まれました。西洋に於いての異文化とはイスラム世界=東方世界=今の中近東に他なりません。19世紀後半にこれらの地域を訪れる事が西洋の上流社会で流行りだすのですが、流行を後押しするものとして同時期発展したのが、「団体旅行」という形態を発明したイギリスのトーマスクック社、ベルギー人の青年が失恋を契機として起こすに至った「国際寝台会社(ワゴン=リ)」と看板列車であるオリエント急行、そしてフランス人の皮職人ルイ=ヴィトンが作った旅行カバン(トランク)。つまりトーマスクック社の手配でオリエント急行に乗って東方に旅行に出る。家をそのまま持っていくような膨大な衣類は、軽くて持ち運びがしやすいヴィトンのカバンに詰めて、というスタイルです。
私、ヴィトンの製品は何一つ持っておりませんし、財布やバッグなどを欲しいとは思わないのですが、この歴史あるトランクだけは欲しいと思っております。
ヴィトンとはそもそもトランクなのです。「L」と「V」のモノグラムはそもそもトランクの為にあるのです。私の鉄道旅行の夢はシンプロン=オリエント急行に乗ることですが、このロンドン~ヴェネチアを3~40万円もする列車に乗る為には、ぜひともヴィトンのトランクが必要です。ええ必要ですが何か。
ヴィトンはその生産を一括で行う事で知られますが、世のブランドが全てはこのような生産方式をとる訳ではありません。日本で知られたブランドはライセンスを付与して現地生産を行う事も多い。バーバリーなどはその代表で、百貨店の財布売り場で売っているのはこの形態が多い。ヴィトンをヴィトン足らしめるのはこの一括生産とそこで保障される確かな技術力です。決して「みんなが持っている高価なブランド」がその価値を生み出している訳ではありません。
こんな訳で、私の人生目標の一つにヴィトンのトランクを手に入れる事があるのですが、親が聞いたら発狂しそうです。50万円ものお金をカバン一つにかけられるステータスが、私に果たしてやってくるのでしょうか?
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