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售完(売り切れ)

售票員「去哪里?」(何処まで?)
私「北京」(北京まで)
售票員「今天的?」(今日の列車?)
私「是」(その通り)
售票員「110次的硬座有」(110列車の硬座なら空いてるよ)
ちょっと待て。今硬座と言ったのか?しかも特快じゃないか。
私「有没有直達特快的軟臥?」(直達の軟臥は有るか?)
售票員「没有」(無い)
没有だぁ?今没有と言ったのか?
確かに切符残席案内の表示にも「售完」とある。

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昔よく世話になった「没有」という言葉に久しぶりに巡り合った。中国に来て「ニイハオ」の次に覚える言葉が「没有(メイヨー)」だった。勿論「謝謝」よりも圧倒的に接する機会は多い。

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上海→北京は中国で最高の設備を誇り160km/hで疾走する直達という列車が毎日5本走っている。食堂車を含めて概ね17~18両編成。主に軟臥で編成されるので、値段も超一流だ。当然貧しい大多数の大衆は乗車する事を拒否されている。この列車は上海→北京1463kmを11時間半で走る。この直達の後に特快が2本。これは軟臥、硬臥、硬座、食堂車で編成されるが、軟臥の値段は直達と同じ。が、硬席が連結されているので、直達に乗れない民がこの列車にまわってくる。所要は概ね13時間。この列車にも乗れない人々の為に普快という列車があり、これは空調設備無しの準急列車で23時間かかる。当然安いので、普快が最も混んでいる。いくら1500km近い距離があると言っても12時間も所要時間が異なるのは不思議でならないが、中国の列車が「階級酷鉄」と呼ばれても仕方が無いのはこの為だ。
 售票員は特快の硬座を勧めてきた。軟臥だけで一日2500寝台はある筈なのだが、それが満席とは。しかも特快の寝台も没有。昔と違い今は「無い」と言われたら本当に無い。文明国の軟弱旅行者は特快といえども夜行硬座(席はほぼ垂直)で13時間も乗れません。あなた方とは体のつくりが違うのです。北京にこだわるのであれば、浙江寧波から内蒙古包頭まで2600km走る夜行快速(急行に相当)が今すぐに出るので、これの硬臥を売ってもいいと言われたが、北京までは時間がかかり過ぎる(17時間)。
 確かに軒並み北行の列車は「售完」ばかりだ。
 完全に中国酷鉄をナメた自分が悪いと言えば悪いのだが、軟臥ばかりが2500も用意されているとなれば、いくら中国の所得水準が上がったといえども一つ位空いていると思うのが普通じゃないか。どうしても明日には北京に到着していなければいけない。四の五の言っていられない。

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結果から言うと、私は北に向けてその晩出発する事が出来たのである。天津臨時駅行直達の軟臥が僅かながら残っていたのだ。上段であったが。この列車、硬臥もつながっていたが、夜乗車した時には満席だった。
上海→天津 Z42次。20:02発 6:36着
この列車の食堂車で食べた夕飯は最高に美味しかった。今までの食堂車の中で最も味も量も接客も良かった事を付け加えておく。

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没有に怒った私は、すぐに出る列車の硬座で蘇州に向かった。在蘇州一時間ほどで帰ってきたけれど。
(北京西→九龍の話「人間をやめた北京駅售票員」へ続く)

天津奇譚~何故この街に引き寄せられる?wao!PageTop上海発九龍行(何故か北京経由)」

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Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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