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国連決議に思う-死刑執行は遺族の意思で行え

 旅行記をずらずらと並べております。政治ネタ等も書こうと思えば書けたのですが、国のドタバタを評論するには時間が貴重過ぎたので、旅物語を連ねてまいりました。本日続きを書こうと思ったのですが、自分としては避けて通れない話題が舞い込んできましたので、久しぶりに別の話題で文を進めてみようと思います。

「国連、死刑執行停止決議を大差採択・・・・存続国に圧力」

日本は勿論存続国です。
日本人の死に対する考え方については、今年の5月に一度書きました。一応もう一度書きますが、日本人は「死ぬ」という言葉に一定の美学とけじめをつけたがります。「死して詫びるべし」。賛否両論はあるでしょうが、多くの日本人にとっては「そういう感覚も理解できるが」、といった考え方は多少なりとも理解できるのでは無いかと思います。

 死刑判決を下すのは司法府、つまり裁判所で、執行命令を出すのは行政府、つまり法務大臣です。先ごろ、現法相が「判決後、法相の命令を待たないでも死刑が自動的に執行されれば良いのに」と発言をしました。また、かつて信仰する仏教の教義上、執行命令を拒否した法相もいました。
 現法相の話は論外です。法に関する行政府の長が自身の職務を否定する発言はするべきでない。「単に嫌なだけじゃないか」と捉えられても仕方が無いです。また、僧籍の法相の発言ですが、ごもっともな発言だしその意味は十二分に理解する事は出来ますが、法相としては問題発言です。どちらの方も、執行命令にサインできない、もしくはしたくないのであれば、法相の職務それ自体を受けるべきでは無い、というのが自然ではないでしょうか。

日本の国論でいきますと存続論の方が多いです。これからも減らないでしょう。何故なら、死刑がある種の敵討ちと捉えられているから。日本人は敵討ちという殺人に、古くから「あっぱれ」という感情を添えてきました。日本一有名な敵討ちである「忠臣蔵」や、曽我兄弟の話、冷静に考えれば結構乱暴な話なですけれど、歌舞伎の例をはじめとしてこの国では「お見事」という言葉で語られる事が許容されるのを考えれば明らかです。

死刑を選択又は望む人々が実際に執行する事は無いのです。判決を下す裁判官は、「法にのっとって粛々と」と言いますが、また法相も「法にのっとって粛々と」執行命令を出しますが、別に自分達が執行する訳ではない。実際に執り行うのは全くの第三者である刑務所の刑務官です。刑務官は一体どのような気持ちで死刑囚を迎え、刑場に送り、執行のボタンを押すのか。

そのような訳で私は一つの提案をしたい。
死刑とは殆どの場合に複数人以上の殺人を犯した者に対してのみ判決が下ります。多くの場合、被害者の遺族はその判決を望んでおります。死刑が国家権力による合法的な敵討ちの側面を持つのならば、執行命令、及び執行そのものを、被害者の遺族に委ねるべし。これを遺族に二重の苦しみを与えるというのは少し違うのではないかと思います。当事者(遺族)が本当の意味で死刑の是非を考える機会を与えるべきです。執行だけ刑務官にさせるというのであれば、それが刑務官の仕事とはいえども、人殺しを強要することと同じです。先ほどの法相のロジックと同様に、「それがお前の仕事なんだからやれ」と言えますか?ならば刑務官は法相と同じ分だけの給料をもらうべきです。法相の仕事は執行命令だけでは無いという声もあるかもしれませんが、死刑を執行する、という事以上に厳粛で重大な仕事が世の中にあるでしょうか?

そうなった場合、つまり遺族に執行権利や執行義務を委ねた場合、どれだけの人々が死刑判決を支持するでしょうか。

それでも死刑を存続すべし、という声が国論として大きいのであれば、日本国は自信を持って国連決議に反論を唱えるべきです。

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Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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