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長州のお膝元~萩

 私は史学専攻出身でありますが、史実は別として物語として大いに興味を持てる時代があるとすれば、多くの人がそうであるように幕末から明治維新にかけてです。
 新撰組の理念がどうであれ、実際にやっていることは暗殺集団ですし、長州も薩摩も虐殺まがいの事をやっています。大政奉還から維新に至るまでに多数の英傑が出てきますけれど、幕府が倒れる契機となったのは黒船来航に因るところが非常に大きいと思ってます。けれどそんな事を言っても面白くない。いつの世にもある「娯楽」という面からすれば、単純にこの時代の物語は非常に面白いのです。
 
 私はここ数年、ゴールデンウィークは国内を旅行することと決めています。昨年は会津~磐梯~蔵王~山寺~松島と周りました。ここで初めて幕末の片方の主人公である会津を訪れることが出来ました。京都にしばらく住んでいたので、幕末関係の遺構に触れる機会が多く、守護職会津と新撰組vs長州の見所とストーリーは頭に叩きこまれています。戊辰戦争で薩長がここまで攻め込んできたのかと思うと感慨深いものがあり、実話でも徹底的に打ちのめされたようで、白虎隊の悲劇を持ち出すまでもなく、鶴ヶ城の解説では特に京都でやり合った長州に対するある種の感情が連ねられています。まあ悲劇の会津ですね。

 今年のゴールデンウィークは萩~秋吉台~津和野を訪れました。特に昨年の会津との対比を見てみたかったので、萩行は楽しみにしておりました。
 山口駅から路線バスで訪れた萩の町は、想像以上に小さく日本の典型的な地方都市でありました。ここから松蔭門下の高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文、山田顕義、山県有朋などが出たと思うとこれもまた感慨深い。三方を山に囲まれ日本海を背負うこの街は天然の要害ありますけれど、名門毛利の城下町としては、失礼ながら地味な所に思いました。で、レンタサイクルで待ち巡りをする訳ですが、松下村塾は勿論のこと、木戸や伊藤の家などがそのまま残っておりまして、その時代に興味を持つ人にはたまらない。また非常に有り難いことに、入場料が200円とか100円とかタダとかそのような所ばかりで、非常に観光客に優しい街なのです。レンタサイクル1時間150円など、ボランティアかと思いました。で、肝心の会津との対比ですが、これが全く無いのです。「勝てば官軍」とはまさにこのことでしょうか?少なくとも見所は一通り周った筈なのですが、会津の「あ」の字も無い。会津では長州がどうだとかいう解説はあるのですが、ここ萩では戊辰戦争の話さえ全くなく、僅かに鳥羽伏見の戦いが出てくるばかり。あとは桂がどれだけすごかったとか、明治の日本に長州人がどれだけ影響力を持ったとかそんな話ばかり。萩の友好都市申し入れを会津若松が蹴ったなどという話がつい20年ほど前まであったくらいで、萩は何とも思っていなくても会津は今でも何とやら、というのがいくらかはあるようです。
 
 何はともあれ今回の萩と、ここでは書きませんでしたが津和野の訪問は、久しぶりに「日本の風景」を訪れた気がして楽しかったです。

●おまけ
秋芳洞のスケールは半端でなかった。こちらも必見でしょう。

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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