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移動グルメ~その名は食堂車

 覚えている限りでは、本邦に於いて定期列車に食堂車が営業されているのは三列車だけではなかったか?いずれも北海道と本州を結ぶ列車である。
 国内も含め、食堂車が付いている列車では極力食堂車で食事を取ってきた。それは日本では体験できないもの珍しさだからではない。大体食堂車で食事をとってもあまりいいことは無い。何よりも高い。その極地をいっているのが、日本の食堂車である。単に食事を取るだけの空間なのに、そこで出てくる食事が10,000円とかいうのが理解できない。食事そのものが列車の売りだとしても、食堂車は何よりも乗客に対する供食設備である筈なのに、だ。これは、日本の鉄道(長距離列車)が移動手段としてではなく、それ自体が旅行の目的として存在している何よりの証拠である。豪華な列車で長距離の移動を楽しみ、豪勢なディナーで夜のひと時を楽しむ。そこには目的地へ向かう手段としての鉄道は無い。移動するだけなら飛行機を使えばよい。
 一度札幌から大阪までかの有名なトワイライトエクスプレスを利用したことがある。別に列車に乗りたかった訳ではなく、飛行機が満席であったので結果的に列車にしたのである。結論から言うとこの列車は最悪であった。2泊3泊の鉄道旅行は散々してきたので、1泊2日の道中は何でもない。Bの開放寝台だって嫌という位乗ってきたから慣れている。何がいけなかったか。この列車には食べるところが無かったのである。
 札幌を14時過ぎに出て自分の意思で自由に食事を得られるのは、あろうことか翌朝の金沢が最初であった。食堂車は基本的に予約制。しかも5,000円もする海峡ご膳が最低ランクで、座って食べるフランス料理のディナーなど手が出る訳が無い。一応弁当の予約を取りにくるが、種類が一つしか無い函館の駅弁のみ。選択肢が無い。途中の千歳、苫小牧、東室蘭などの駅ではキオスクさえもホームに無く菓子も購入出来ないとなれば、函館の海鮮弁当が食べれない自分は何を食べれば良いのか。こんなことなら札幌駅で「車内にまともな食事はありませんwao」と案内してほしい。結局晩9時を過ぎたパブタイムに鳥の唐揚げとビールでおなかをごまかしたのである。翌朝の金沢での停車時間に食べた駅うどんが何と美味しかったことか。
 海鮮が食べられれば弁当で問題無かったのかもしれないし、奮発して食堂車に行くべきだったのかもしれない。そもそもこの列車が企画列車で、たまたま移動手段として利用した自分がバカだった。そう考えて自分自身を納得させるしかなかったが、あまりにも哀しかった。乗客に食事を提供するのが食堂車では無いのか。ラーメンやカレーライスでも良かったのだ。限られた車内空間では贅沢はいえない。でもせめて新幹線や特急列車のように途中駅で弁当などの車内販売をいれるべきではなかったのか。どんなに落ちぶれた九州寝台でも車内販売はあるぞ(いや5・6年くらい前まではあった。今は知らないけど)。
 確かに見た限りでは、トワイライトエクスプレスを移動手段として使っていたのは自分だけだった。他は記念旅行や団体旅行の乗客だった。いわば自分が場違いであって、列車の設備も食堂車も風景も旅行の「演出」の一部であったのだ。そんな分かりきったことに気づいたのは大阪に着いてからであった。
 その後、乗務員のコーヒー代ネコババ事件があったが、馬鹿馬鹿しくてもう二度と乗るまいと、今のところ思っている。

 本当は国内列車の愚痴を書くつもりではなかった。次回は気を取り直して海外の食堂車について書こう。

伯父の先生PageTop天安門広場発 赤の広場行(その3)

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Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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