FC2ブログ

移動グルメ~その名は食堂車again

 旧社会主義国を旅行をしていて何が助かると言って、交通費が安いこと、そして食費がかからないこと。物価全体が安いと書こうと思ったが、最近はこれは当てはまらない。ロシア辺りではもう西側諸国と変わらない。が、依然として交通費と食費が安いというのは大抵の旧東側諸国では言えることで、これは旅行をしていて一番助かるところだ。そして意外と気づかないところだが、隠れたところで助かるのは、採算度外視の商売が今でも残っているところ。その最たるものが長距離列車に必ずと言ってよい程連結されている食堂車である。
 欧州各国でも、食堂車は国際列車を中心に残っているけれど鉄道黄金時代の食堂車のイメージは既に無く、列車のスピードアップもあって一部を除いてはたいしたものは無いかとてつもなく良いかの両極端。どちらかと言えばBarかカフェテリア、さもなければ豪華レストランという感じで、一般の旅行者が「腹減った」と言って食べに行くような食堂車は絶滅寸前である。当然利用する客は減る一方なので、マクドナルドに食堂車を営業させてみたり、営業連結をやめるなど古き良き食堂車は消え行く存在だ。
 旧社会主義国の食堂車は違う。お国のコンセプトは一応「為人民服務」(ソ連も似たようなヤツだったと思うが思い出せない)であるので、採算など知ったこっちゃない。「客が居ようが居まいが決まりだから連結する」ように見えるものが多い。他の国と同様、街のレストランと比べれば高いし、お客の入りも良くない。中国の食事時を走る列車では必ず食堂車は付くが、それは「食べることに命をかけるお国柄」だからではない。何故ならどの列車食堂もガラガラであるからだ。まず一般の人々には値段が高すぎるだろう。車内販売や駅売りが充実しているということもある。食事時になると食堂車から作りたての弁当が車販でくるし(この事が利用を妨げている一つの理由だと思う)、大体車内での食料(主にカップラーメン、ソーセージなど)を予め用意している客も多い。駅に着けば、カップ麺やビールなどに加えてその土地の特産品が売っていることもある。これは他の東系国家でも同様だ。
 それでもだ。金満日本人の懐具合とその傲慢をもとに考えると、値段が高いといってもたかが知れている。何より温かい食事が供されるということは何事にも代え難い。もっとも食堂車は当たり外れが大きいので、外れの場合は楽しい筈のレストランカーが家畜食堂車と化すか、社会主義万歳の配給食堂で義務的に供される義務的に作られた食事を食べなくてはいけないが。でもたまに食堂車のものとは思えないくらいとてつもなくおいしい食事に出会うこともあるので、食堂車通いはやめられない。何と言っても旧社会主義国はもともと食事の美味しい国であることが多いから、食堂車はバクチを行うだけの十分な価値があるのである。
 ちなみに今まで最も混んでいた食堂車は先日の中蒙露国際列車の中国側食堂車。常に満員御礼であった。何故なら、タダメシだったから。乗客に食事券を配っていたのである。そういうことを中国人もモンゴル人も、そして私も見逃す筈が無いではないか。みんなで食堂車へ直行だ!内容は配給食そのものだったけど。

大使館の日の丸PageTop伯父の先生

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://vokzal.blog78.fc2.com/tb.php/25-671473c3

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク