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羊蹄山

 小樽を出た時はそこそこに混んでいた2両編成のディーゼルカーは、余市でそこそこの人が降り、次いで倶知安で殆どの人が降り、ニセコで私と隣の車両の一人を除いては皆降りてしまった。
 函館本線を名乗るこの区間も、函館から札幌までのメインルートは伊達紋別~東室蘭~苫小牧を経る室蘭本線~千歳線であり、倶知安廻りの山線は日に数本のローカル列車しか走っていない。
 倶知安辺りでは昼間なら羊蹄山が綺麗な山肌を見せているのだろうけれど、秋も深まる今の時期は18時前後と言えども真っ暗。ましてやここは北海道の山の中、東京では昼間のように街が輝いているけれど、同じ時間と言いながらも周囲に灯りなどある訳がない。こんなだから、窓に顔を押しつけると月明かりに羊蹄山が浮かんで見える。遠くから見たことは何度もあるけれど、なるほど、これは綺麗な山に違いない。蝦夷富士と言うだけのことはある。
 地元は旭川だというニセコ在住の年配の女性がニセコあたりの説明をしてくれた。私の知識はせいぜい巨大なスキー場がある、ということくらいだが、最近は中国人が大挙してこの辺りの土地を買い占め、別荘みたいなものをあちこちに建てているらしい。で、冬に訪れてスキーを楽しむのだそうだ。まあ、金の使い方が日本人とは違うからな。そういう事もあるやもしれぬ。

 暗闇を走り続けた列車が終点長万部に着いた。室蘭本線との分岐点なので、そこそこ開いている駅かと思ったが、改札を出て愕然。駅員は既に営業を終了してしまって、無人駅になっていた。全く光の無い駅前にはタクシーが2台ばかし停まっているのみ。飲食店はおろか雑貨屋さえも見当たらない。駅前通りを遠く眺めると、遥か彼方にコンビニが見えたが、乗継列車の待ち時間では行って帰ってこれそうにない。なるほど、これがもう一つの日本の現実というものか。
 20時過ぎ、上野行の寝台列車が入ってきた。乗客は自分ともう一人。乗った開放寝台は下段は埋まっているものの、上段はガラガラだった。
 荷物を置いてすぐ、食堂車のパブタイム営業の案内が流れてきた。21時過ぎからと思っていたがこんなに早いとは、予約ディナーを注文する人が余程少なかったのだろう。勿論すぐに食堂車に向かった。1月に乗った時のように混んではいなく、満席になることも無かった。ハンバーグセットとサッポロクラシックで腹を満たした。

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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