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イースタン&オリエンタル ホテル

 イースタン&オリエンタルはかつて「東洋の真珠」と言われたペナン島にある、英国コロニアル様式のホテル。略称は「E&O」。現地ではこちらの方が通じるようである。

 英国東洋航路がどのようなルートを取っていたのかは手元に資料が無いので不明だが、ボンベイやカルカッタ、ラングーン辺りから下りてきてシンガポールに至る途中にあるこのペナン島に、多くの人々が降り立ったのは間違い無い。人が降りればホテルが必要となる。ここイースタン&オリエンタルは、東洋を訪れる上流階級の宿泊地かつ社交場として営業していたコロニアル様式のホテルである。

 コロニアル様式随一のホテルと言えば、シンガポールのラッフルズである。シンガポールに旅行に行けば、大抵ラッフルズアーケードと言われるショッピングモールに行くことが多いが、それはホテルの裏側。玄関側は庭からエンタランスに車で乗り付けてインド人のベルボーイに案内してもらうというプロローグ。これは宿泊客でないと味わえない。香港のペニンシュラだとすぐ目の前がバスターミナルになっており、ひっきりなしに車が通るのでそのような意味では普通のホテルになってしまっている。さて、歴史上の兄弟ホテルとも言われるイースタン&オリエンタルはどんなものか。

 空港からタクシーで乗り付けた所は小さな前庭。時間的なものかそれとも近くに駐車場がないからか、車寄せにはレストラン目当ての車が多く停まっていて、ラッフルズのようにはいかなかった。映画に出てくるようなイギリス軍の帽子をかぶった兵隊姿みたいな格好をしたマレー人ベルボーイに連れられてフロントに案内された。さすがにコロニアル様式の建築。天井が高い。この種のホテルは風通しが良いように窓が大きく造られているが、今の世は冷房第一のようである。フロントからロビーのソファに案内されウェルカムドリンクである何かのカクテルが出てきた。客を立たせてのチェックインでは無い。

 案内された部屋は海側。真正面にマラッカ海峡を望む。部屋は2つ。大きなリビングとベッドルーム。そしてこれまた大きなバスルーム。19世紀のオリジナルではなく後世に増築したような建物だったが、それでも雰囲気は十分。高い天井にはファンが回り、置かれている家具の一つ一つも大きく、イメージ的には客船で訪れた客がその大きな荷物を入れたり置くには十分な感じ。まさに昔のホテルである。飛行機は時間を短くし手軽さを実現した反面、優雅さと荷物を軽くした。かつての旅行は生活の移動だったのだ。

 朝食はロビー脇のレストランにて。海を望む静かなレストラン。その給仕と過ぎる時間はゆったりしたものである。ここには団体客は来ない。食事を見ている限り、宿泊客は欧米人かオーストラリア人。どちらにしても西洋人で、自分達以外にアジア人はいなかった。

 レストラン「The 1885」でアフタヌーンティーを楽しんだ。
 紅茶を選び、ケーキ、スコーン、サンドイッチが台に乗って運ばれてくる正統式のもの。ペナン島自体はそれほどうるさい所では無いが、このレストランの空間はそれにも増して別世界。必然的に静かな会話になる。日本のデラックスと言われるレストランは、何故かそのサービスは時間を気にしているように思えて仕方が無いのだが、ここではそんな事はない。「回転」を考えるようなサービスは幾ら丁寧でも楽しいものではない。まあ客は我々を含めて3組しかいないので、ゆったりとした時間を存分に楽しんだ。

 後に宿泊したクアラルンプールのシャングリラと比較するとどうしても古さが目立ってしまうが、それは仕方が無い。むしろきらびやかなデラックス感や機能性ではなく、ゆったりとした時間を楽しめる方に、是非おすすめしたいホテルだ。

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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