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ここは現代の町じゃあない

 太陽は丁度真上に来ていた。さてさて、暑い午後はこれからが本番。

 今日の宿はパラドール。国営ホテルだけれどその大半が古城とかを改装したもので、トレドやグラナダが有名。今回、トレドは試みてみたが満室だったので、ここカルモナで泊まってみようと訪れたのだ。

 バス停から旧市街の入り口までは10分ほど、目の前にあるセビーリャ門とそれに続く左右の城壁はひょとしたら街としては新しい光景かもしれない。ん~今までこのようなところに訪れた記憶は無いなあ。前回化石都市と書いたのは、昔の城壁が街を一周して残っており、その中に家は勿論のこと教会や市場、広場などが全部詰まっていて中世の都市をそのまま現代に残したような街だったから。当然今ままでは比較にならないくらい小さい。いや、ミハスよりかは大きいかな。で、今日泊まるパラドールは元々の領主の屋敷を改装したというわけ。建物は密集していてその間を細い道が迷路のように入り組んでいるが、わざとそうしているのかそれとも結果的にそうなったのかは分からないけれど、街並みも全く現代のものではない。このような街だと観光都市として人が押し寄せてもいいくらいだが、哀しい程に人がいなくて静かだ。日本人は勿論のこと、欧米の旗持ち観光客もいやあしない。城塞に入ってからパラドールまでは直線で3~400mくらいだと思うけど、何処の国でも領主は高い所に住んでいるものだからひたすら坂道を上がっていくことになる。それでもって律儀に昔ながらに石畳が敷き詰められているから、持参のトロッターのトロリーも壊れるんじゃないかと思った。我々はまだそれ程大きく無いトランクだったから良いが、日本人がよく運ぶような大型のスーツケースは、この街ではアウトです。タクシー乗れって?ハイ、それが常識なんですけどね。重いものをガタガタ引いていく自分の気がしれないんですが、なんとこの街にはタクシーが無かったのでした。

 何でこんな風に歩いているのだろうと、トランクをガラガラと引きずりながら歩くこと20分くらいで急に景色が開けた。眼下にはアンダルシアの台地で見渡す限りの大平原。外からこの町を見ると、畑や野原にポツンと丘があり、そこに城塞と町があるようなイメージではないか。そうですか、こういう風景がありますか。この景色で半分怒りモードに入ってた不機嫌さが一気に吹き飛ぶ。そこからはパラドールまで大した距離は無かった。城壁の門をくぐると広場でそこには車が停車中。どうやら普通は車で来る場所らしい。
 部屋は期待通りの城館の一室だった。部屋からの景色も最高。ただ、自分らは一番安い部屋を押さえていったので窓が小さい部屋になってしまった。キチンと高いお金を払えばベランダ付きの部屋もあるらしい。
 このパラドール、元は城館なのだが、16世紀に日本人がここに滞在したという記録があるらしい。イスパニアの宣教師に連れられた天正遣欧使節の少年達と、伊達政宗の派遣による支倉常長一行だ。まさにセビーリャ門から入り、東側のコルドバ門から出たとかで、自分達も早速コルドバ門まで行ってみた。どうみても昔の姿がそのまま残っているような門で、ひょっとしたら同じものを見てるんじゃないかと思わせるのには十分なモノだった。

 この町に来た本来の目的はひまわり畑だったのだが、残念ながら少し早すぎたようで全く咲いていなかった。今回の旅行で唯一目的を果たせなかったイベントだけど、こればかりは季節ものなので仕方が無い。

 午後4時をまわるとシエスタ。暑さがピークに達する代わりに店が一斉に閉まる。食堂や雑貨屋はだいたい20時くらいまで休みになってしまう。この時間に水が無くなると非常にきつい。ペットボトルのミネラルウォータはそれこそ命の水で、その消費量は半端ではないので如何にこの時間に無くならないようにと気を遣っていた。けど、カルモナではその配分に失敗し、シエスタ中に水が無くなってしまった。
 うわぁこりゃきついなあと思いながらセビーリャ門を出てみると目の前に雑貨屋。しかも開いている。奇跡!と思ったらドアには漢字の案内。おお、中国人がこの街で店を開いていてシエスタ上等で営業していたのだ。売り子の女性は半分寝ていたが、我々が入ると「Ola!」と挨拶してきた。風習を無視するその行動はあちこちの国々でハレーションを起こしているようだけど、この営業スタイルには逆に本当に感謝することもありますわ~www。

 夕食はパラド-ルで食べようと思ったが、でも外で食べた方が現地の人達も居て楽しいだろうとなって、中心部の小さな広場まで出向いて食べた。夕食はどうしてもタパスとワインになるがそれで十分。スペインに来てこういったバルのサービスに不満を持つことはなかったが、ここもとても愛想がいいバルだった。旧市街人々が集まって飲み食いしており、広場ではたくさんの子供たちが歓声を上げて遊びまわっていた。夜も10時を過ぎているのだが、人は多いので危険な雰囲気は一切ない。多分昔からこんな感じだったのだと思う。バルセロナやグラナダ、コルドバとは比べ物にならないくらい小さな町で雰囲気は抜群によく、観光都市では無かったが結果的に訪れて正解だった。
 マドリッドやバルセロナ、普通にアンダルシアを訪れているだけでは、この空気感を味わう事はないです。

プロフィール

Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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