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イスラム国家の現在に思う

 今までにイスラム教の国は、パキスタン、イラン、トルコ、UAE、オマーン、エジプト、モロッコの7ヶ国に訪れました。中国の新疆にも行っているので、これを合わせると8ヶ国を訪れたようなものです。

 私、イスラム国家を旅行するのは好きです。何処に行っても「エキゾチック」という言葉が当てはまる。「Orient」という言葉は日本語に訳すと「東洋」となりますが、実際は欧州の人々がかつて考えたように、欧州から見て「東方」、つまり現在の中近東一帯をイメージした方が、雰囲気的には良さそうです。「エキゾチック」と「オリエント」は切り離せない関係にあるように思います。「オリエント急行」やクリスティの小説のイメージが強いからでしょうか。

 イスラム諸国はある意味日本とは対極的な位置に存在する国々と言ってよさそうです。トルコを除いては民族的衣装の人(特に女性だが、男性も帽子や体を大きく覆う服を着る事が多い。モロッコでは魔法使いのような頭巾とマントをかぶる人も見られる)が闊歩し、買い物は交渉制に依るところが大きく、一日5回、必ず響くアザーン(礼拝を促すモスクからの「歌声」)。国によって程度は異なりますが、宗教がこれ程までに生活に密着する世界は、日本ではまず考えられません。多少のずぶとい神経は要求されますが、慣れれば欧米やアジアを旅行するよりもよっぽども楽しい世界と言えるでしょう。

 残念なことに、昨今の情勢からイスラム世界は危険というレッテルがはられつつある状況にあります。テレビで流れるイスラム教徒はテロリストばかり。日本の報道だけみれば、何処に行っても危なっかしくてしょうがない。現在のイスラマバードや、パレスチナ、バグダッドの状況を見れば致し方ない面があるにせよ、どうも偏った情報ばかりが流れているように思えてなりません。アメリカやイギリスもヤバさでは変わらないと思うのですが。
  
 実は、かつてバグダッドに行こうと思った事があります。95年前後、湾岸戦争後のバグダッドはそれ程危険な街ではありませんでした。アメリカに気兼ねしたのか日本大使館がバグダッドを出てってしまったので、邦人保護が出来ないという理由で日本人はイラク入りをしないよう呼びかけていましたが、実際はフセイン独裁下で奇妙な安定感に保たれていました。その当時私はイスタンブールにおり、バスターミナルでバグダッド行のバスを確認し、イラクビザも簡単に取れる事を把握していたのですが、トルコ国内のクルド情勢悪化(当時無茶苦茶やばかった。泣く子も黙るPKKが大暴れ)でトルコ南東部に向かう事がためらわれ、結局行くのを断念しました。シリアのアレッポ経由(ここまではイスタンブールから国際列車があった)にすれば問題なかったのですが、シリアビザを取るのが面倒でもありました(こちらも大変手間がかかった)。今の状況を見るにつけ、重ね重ね残念でなりません。無理してでもシリアビザを取ってバグダッドに向かうべきでした。
 

台風の上海航路PageTop「ウラル山脈のオベリスク」 ~「北京~モスクワ国際連絡 第3/4列車」

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Mr.Problem

Author:Mr.Problem
東京移住。
職業:雲のジュウザ
根本思想:世界人民大団結万歳(笑)
多少、あちこちに行ってましたが、。結婚してからはめっきり諸外国へ出ることが少なくなりました。せめて一年に一度くらいは海外には出たい。元パッカーの習性で旅行は旗持ちではなくほぼ個人旅行。基本的には今世界で起こっていることについて思うところや、今まで行った街の印象を徒然に書いていきます。
みなさんが世の中について考える何かの助けになれば。

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